どうも、BEF(べふ)です!
皆さんはブーツをお持ちですか?
僕は子供の頃から、かっこよさに憧れて2年前にようやく手に入れたんですが…
ブーツの靴紐ってめんどくさいですよね?
カッコよさに惹かれたけど、スニーカーと比べて脱ぐ時にめんどくさすぎて、ほとんど履かなくなっちゃった…
特にめんどくさいなって思うのが、誰かと一緒にいる時です。
- 居酒屋の座敷席で、店員さんを待たせてしまう
- ホテルや旅館で、家族や友人を待たせてしまう
1,2分程度の話かもですが、誰かを待たせるのは申し訳ないですよね。
そんな事が続き、ブーツを履く頻度が下がっていました。
でも、せっかくなら『お気に入りの靴を履きたい』と思い立ってジッパーを自作しました。
レザークラフト、手芸ともに初心者ですが、満足な仕上がり!
4ヶ月使ってますが、まだ壊れてません。
ブーツのジッパーを作りたかったレザークラフト初心者が、最低限必要な知識や失敗・後悔したことを紹介します。
- 初心者でも作れたコツ
- 最低限必要な道具リスト
- 失敗・後悔したこと3選
私の失敗談を聞いてから作れば、レザークラフト初心者でも満足できるジッパーが自作できて、お気に入りのブーツが大活躍すること間違いなし!
市販品じゃダメなの?
→自分のブーツに合うなら全然OK!だけど、ピッタリ合うのは少ない。
実は以下の条件に当てはまる人は、市販品のブーツジッパーがそのまま使える可能性があります。
- 革の色が黒(もしくは、色が2色になっても気にしない人)
- 靴紐の穴数が片側8個
靴紐穴が等間隔でなく、出来は荒い
これらを気にしない方であれば、以下のブーツジッパーを購入していただくのが良いかもしれません。
値段としても2000円程度なので、失敗しても良いかと気軽に試せるのがポイントです。
ただし、黒色のブーツジッパーしかAmazon等で販売が無いので、他の色のブーツをお持ちの場合は2トーンカラーになってしまいます。
茶色のブーツがカッコいいと思ってるし、2トーンはちょっと…
ブーツの見た目を邪魔をしないように、似たような色の革で作りたい!
そう思われた方は、私と一緒にブーツジッパーを自作しましょう!
初心者でも作れた!
ジッパー作成時に抑えるべきポイント
私はレザークラフト・手芸共に初心者なので、道具やノウハウ等が一切無い状態で制作を始めました。
今どきネットで調べれば、詳しい情報が沢山載っていますが、自分の作りたいものに対する情報だけを抜き出すのは大変でした…
なので、ここではブーツジッパーを制作する上で必要な情報だけを抜き出しました。
型紙を制作する
何よりも大事なのが、型紙の製作です。
型紙無しでは、初心者が1から作るのは難しいです。
理由としては、
- 生地にボールペン等を用いてケガキをする
- 型紙の状態で自分のブーツに合わせられる
型紙の状態で自分のブーツにあてがうことで、出来上がる前にサイズ感や穴位置が自分用にカスタムできているかを見ることができます
ブーツによる個体差かもしれませんが、ブーツの穴位置は全て均等な位置に空いているわけではありません。
足首のあたりから穴のピッチが変わっている可能性があるので注意してください。
私の場合、20mmピッチだった穴位置が足首に行くにつれて、25mm、35mmへと変わっていました。
出来ることなら型紙をアップロードしたいのですが、Amazonにあるものを参考にして制作しているのでそのまま渡してしまうことはできません…
サイズ感などの相談は受け付けますので、私のTwitterにて相談してください!
縫い方はブログや本より動画が良い
縫い方の動画はYou Tubeにて確認するのがいいです。
レザークラフトの本等で詳しく説明してくれている方もいますが、レザークラフトの縫い方は独特なので、初心者はまず縫い方をイメージするところから初めましょう。
動画も沢山ありすぎて、どの技術が必要かわからなくなると思いますので見るべき技術を紹介します。
- 菱目打ちの使い方
- 手縫い・縫い終わりのやり方(平縫いのみでOK)
- 糸の継ぎ足し方
この3種類の動画だけ見れば、ジッパーを作るときに困ることはありません。
むしろこれ以上は、混乱の元になりますのであんまり沢山の情報を詰め込まない方がいいですね。
この道具があればOK!実際に使った道具一覧
レザークラフトの道具って沢山あってどれを選んだら良いかわからないですよね。
なので、ジッパーを作る上で最低限これだけは揃えた方がいい道具と価格をまとめました。
最低限必要な道具一覧
別たち(カッター) | 500円 | カッターでもOK こちらの方が切りやすい |
ロウ引き糸 | 300円 | |
レザークラフト 針 | 200円 | レザークラフト用 |
菱目打ち | 700円 | 安いものでOK |
ハトメパンチ 片面 7mm用 | 1,000円 | φ7mmのものでOK 色はお好きに |
穴あけポンチ 7mm | 300円 | |
ゴム板 | 300円 | ホームセンターのものでOK |
カッティングマット | 100円 | 100均でOK |
木工ボンド | 100円 | 家庭用でOK |
合計 | 約3,500円 |
※余裕があれば圧着ローラーやマルチステッチンググルーバー等もあると良い便利道具ですが、これらはなくてもOKです。
材料選びは超重要!選び方の2つの注意点
道具が揃ったら後は、革とジッパーを準備です。
実は道具よりも重要度が高く、後々の満足度に関わってきます。
タンニンなめし革 A4 | 1,500円 | クロムなめしはNG! 厚さ1mm程度で選ぼう |
ファスナー 5号 | 1,000円 | ロック機能付きを選ぶ |
合計 | 約2,500円 |
特に注意して欲しいことは、上記コメントにも書いたとおり、
- クロムなめし革は、柔らかすぎて縫いにくく難易度が高くおすすめしない
- ネットで革を購入する際は色合いに注意
- ロック機能の無いジッパーは、履いている途中で徐々に開いてしまう
レザークラフトや手芸をされている方には、当たり前かもしれませんがどれも初心者が自分で気づくのは難しい…そんな内容です。
特にジッパーに違いがあることなんて、全く知りませんでした…
失敗・後悔したこと3選
機能を満足させるようなブーツジッパーを作る事ができましたが、作る前にここをもっと考慮しておけばよかった!という内容をリストアップしました。
これらを押さえれば、私の作ったものよりも素敵なものが作れると思いますよ!
- 革の色が思っていた色と違った。
- 革の厚さを間違えた。
- ロック機能を持ったジッパーを選んでいなかった。
1つずつ見ていきましょう
革の色が思っていた色と違った
ネットで購入する際はある程度仕方ないことかと思いますが、自分の持っているブーツと色合いが微妙に…いや結構異なってしまい結局2トーンカラーになってしまいました…
出来ることなら、レザークラフト専門店などに行ってそこで店員さんに相談や現物を見れると良いのかもしれません。(特に通販では微妙な色合いは手に入りにくいかと。)あ
革の厚さを間違えた
これもなかなか致命的でした。
ブーツのジッパーということで、ある程度の強度が必要と考えて厚みのある革を選定しましたが革が厚すぎて、ハトメがギリギリ届かない…
今回はなんとか力技で切り抜け(?)ましたが、皆さんは事前に革の厚みとハトメの対応サイズを確認してから革を選んでくださいね。
革は薄くても引っ張り方向の力にかなり強いので、1mm程度の厚さしかなくても成人男性が引き裂くことはほとんど不可能なレベルです。(※体験済み)
また、直径7mmのハトメは厚さ2.5mm前後までで、革は張り合わせて使用するので、購入する厚みは1mm程度にしておくことをおすすめします。
ロック機能を持ったジッパーを選んでいなかった
これに関しては、そもそもロック機能を持ったジッパーが存在することを知りませんでした。
でもこのロック機能って意外と身近なところで使用されていて、ジーンズなどのジッパーはロック機能を持っていました!
じゃあブーツのジッパーにロック機能を持たせていないとどうなるのかというと、履いていると足首の辺りまで下がってきます。
やはり足首はよく動く部位だから、落ちやすいんでしょうかね…
また、私の場合は更に良くなかったのが、エクセラと呼ばれるジッパーの中でもちょっと高級なものを選択していたんです。
これは何が違うのかを簡潔に言うと、滑りが良くなって開閉がしやすくなります…相性最悪ですね笑
どうせなら良いものをと思って、取り付けましたがこういうものはケースバイケースで高ければ良いというものではありませんでした。
前情報無しで良いものを作るのは大変…
→私の情報を参考に良いジッパーを作ってください!
今回の記事では、ブーツ用ジッパーを自作する上で必要になる知識や道具と失敗談を紹介しました。
必要な情報さえ集まってしまえば、ブーツのジッパー制作は難しくありません。
もし実際に自分でジッパーを自作された方がいたら、ぜひ私のTwitterのDMまで送って自慢していただけたらなと思います!
それでは、今日はここまで!
またね!
おまけ:ジッパーのスライダーが取れてしまったら
最後に私がブーツ用ジッパーを制作したときに、最大に行き詰まったポイント…それが、ジッパーのスライダーを誤って取り外してしまったことです。
順調に制作できていれば1日もかからずに作れるのですが、この失敗によって3時間程かかりました…
ただし、このスライダーが取れちゃった問題はポイントを知っていれば簡単に直すことが出来ます!
- スライダーをしっかりと差し込む
- ジッパーを左右に引き裂くとスライダーが自動で動いて修理完了
たったこの2ステップで誰でも簡単に直すことが出来ます!
せっかくなので、図解でやり方を説明したいと思います。
スライダーを差し込んだ後、そのままスライダーを引っ張っても全く動かすことはできません。
実際に力いっぱい引っ張りすぎて、スライダーを1個壊してしまいました笑
ここで大事なコツは、差し込んだ後に左右にジッパーを引っ張る事ですね。
これによって、力を特に入れることなくすんなりと直す事ができます。